実際に静岡の伊豆高原に移住した例

静岡は温暖な気候で、老後も住みやすい地域として移住希望者に人気がある。そこで、都会から静岡の伊豆高原に移住した家族の事例について紹介しよう。

移住の際には、空き家を提供してくれる制度が用意されていることも珍しくない。だがこの家族は、地元の人間関係に悩まされるリスクを避けるため、伊豆高原の高台にある別荘地に移住することにした。

仕事はシステムエンジニアで、ミーティング以外は自宅勤務を許されたことが移住のきっかけとなる。とはいえ、実際のところ週1回のミーティングもネテレビ会議が許可され、東京への出勤は月1回程度だ。

伊豆高原は海が近い観光地で、コンビニやスーパーマーケットも車で数分の場所にある。また、観光客目当てのおしゃれなカフェもたくさん存在し、気晴らしには事欠かないだろう。夏場も東京ほどの酷暑になることは少なく、夏の夜にエアコンを使用する回数も減った。

海に近い分潮風の影響が大きく、自動車のサビや家の傷みが気になる人も少なくない。しかし、自宅はビーチから少し離れた高台にあったため、さほど自動車がダメージを受けずに済んだ。

もし、海辺に近い家を選んだ暁には、子どもの幼稚園の送迎や配偶者の通院に欠かせない自動車の傷みが早いことは、大きなダメージとなっていたと考えられるだろう。

そして、伊豆高原の開業医は数が少ない。いつも待合室は満員で、大きな病院へは自動車で1時間以上かかるため健康管理には気をつける必要がある。