求人倍率が高めの傾向にある静岡

日本ではより良い条件を求めて、転職を決断する人は少なくない。静岡でも同様に転職希望者は増加傾向にあるが、エリアによってそれぞれ転職事情が異なるため、事前にしっかりと情報収集を行ったうえで行動することが重要だ。

仕事探しをするにあたり、まず知っておかなければならないポイントとして有効求人倍率が挙げられる。静岡の求人倍率は1.5倍前後で、全国平均の1.4倍に比べて若干高めなのが特徴だ。そのため、他県に比べて仕事探しはしやすいと言える。

しかし、求人倍率が高いといっても仕事によって求人数が変わることから、どの仕事でも転職しやすいというわけではない。

静岡は古くからピアノをはじめとした楽器類、タバコや飲み物などさまざまな商品の出荷量が全国でもトップクラスを誇る、産業のデパートと呼ばれる地域だ。こうした理由から製造業の求人が圧倒的に多く、その後に医療、介護関係、建設業と続いている。

逆に少ないのが、情報通信や学術研究などのIT企業だ。これらの仕事を希望する人は、資格の取得や経験など転職に有利な条件を揃えておきたい。

仕事探しで重要なポイントの一つに、収入がある。静岡の平均収入は500万弱で、日本の首都東京の600万円前後と比べるとやや低めなのは否めない。

静岡は東京に比べて、物価や家賃が低めに設定されているので生活に大きな影響が出ることはないだろう。しかし、他県から転職で移住する場合は収入が下がることもあるので注意が必要だ。